中国、アップル「エアドロップ」の送信者特定に成功と発表

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中国当局は、北京のIT企業が、米アップルの端末同士でデータを直接共有できる機能「エアドロップ」の暗号を解読したと発表した/Aly Song/Reuters

中国当局は、北京のIT企業が、米アップルの端末同士でデータを直接共有できる機能「エアドロップ」の暗号を解読したと発表した/Aly Song/Reuters

香港(CNN) 中国政府の司法部は8日、北京のIT企業がこのほど、近くにある米アップルの端末同士でデータを直接共有できる機能「エアドロップ」の暗号を解読し、データの送信者を特定することに成功したと発表した。

警察は同企業の協力によって、北京市内の地下鉄でこの機能を使い、通行人に「不適切な情報」を送ったグループを突き止めた。送信者らの電話番号とメールアドレスが判明し、複数の容疑者が特定されたという。送信された情報の詳細は明らかでない。

司法部は声明で、同企業が追跡を可能にしたことで、「不適切な言葉や悪影響のさらなる拡散を阻止」することができたと述べている。

中国の都市部では、地下鉄やバスでの通学・通勤中にエアドロップで迷惑なメッセージを送り付けられるケースが続発しているほか、2022年後半に広がった反政府デモでは、参加者の間で政府を批判する匿名メッセージの拡散にエアドロップが使われた。

香港では2019年の反政府デモで、地下鉄の乗客らに参加を呼び掛けるポスターなどがエアドロップで送信された。

アップルは22年11月から中国でエアドロップの機能を制限し、知らない相手とのデータ共有を回避しやすくした。この対策はその後、全世界に拡大された。

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