EU議会、スマホ充電規格の統一を承認 アップルは変更不可避か

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iPhoneの「ライトニング」端子/Jaap Arriens/NurPhoto/Getty Images

iPhoneの「ライトニング」端子/Jaap Arriens/NurPhoto/Getty Images

ワシントン(CNN Business) 欧州連合(EU)の欧州議会は4日、スマートフォンやタブレットなどの端末の充電規格を統一するよう義務付ける規則案を承認した。米アップルなどの電子機器ベンダーは対応を迫られることになりそうだ。

新規則は2024年末から小~中サイズの電子機器に適用される見通し。ノートパソコンなど、より大型の端末については26年春から適用される。

今回の法令では、EU域内で販売される様々な新端末について、「USB―C」という充電規格を使うよう義務付ける。充電式のカメラやヘッドホン、ポータブルスピーカー、携帯型ゲーム機なども対象となる。

今回の決定により、アップルがiPhone(アイフォーン)に採用している「ライトニング」端子などの独自の充電規格は、EU域内でほぼ終わりを迎えることになる。

EUの提案を受け、世界各地の議会で同様の基準導入を求める声が上がっている。米国では今年、民主党の上院議員3人が商務省に対し、充電アクセサリーに関する「包括的な戦略」の策定を要請。理由として消費者の不便さや環境廃棄物を挙げた。

EU議会の報告書によると、アップルは審議の際、提案された規則が実施されれば、ライトニング端子を採用した10億台の端末やアクセサリーが陳腐化すると訴えた。

同報告書に引用された21年の調査によると、ライトニング端子を備えたiPhoneは19年に販売された新品の携帯電話の18%を占めていた。44%はUSB―C、38%はMicro―Bと呼ばれる旧式のUSB端子を採用していた。

規則案は今後、欧州理事会で最終的な承認を得る必要がある。

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