ヘッドセットにアプリに小型カメラ 目の不自由な人々を支援するテクノロジー
ロンドン(CNNMoney) 視覚支援を行うヘッドセットや、進路変更ごとに道案内するアプリ、読み取った文字情報をすぐに音声に変換する小型カメラ――。最近は、目の不自由な人々を支援するさまざまなテクノロジーが登場してきており、2億5000万人ともいわれる目の不自由な人々の生活の向上につながりそうだ。
カナダの企業「イーサイト」は昨年、視覚支援を行うヘッドセットを発売した。普通の眼鏡のように利用できるようデザインしたという。ヘッドセットにはデジタルカメラが搭載されており、ライブ映像を撮影しながら、それを利用者の目の前に映し出す。
使用するのにインターネットに接続する必要はなく、利用者のデータも収集しないという。
ロンドンを拠点にする非営利組織「ウェーファインダー」が開発したアプリは目の不自由な人が屋内で移動するのを支援するというもの。交通事業者やショッピングモールなどと協力し、目の不自由な人々が自律的に移動できるよう、進路を変更するごとに方向を指示するという。
ウェーファインダーによれば、車のためにGPSを利用するのと原理は同じだという。
目の不自由な人々の生活を変えるかもしれないウェアラブル技術も登場している。イスラエルの企業「オーカム」の「オーカム マイアイ2.0」はわずか22グラムであらゆる眼鏡に装着が可能だ。搭載したカメラが、文字情報からバーコード、顔などを読み取り、すぐさま利用者の耳に音声情報に変換して届けてくれる。
約20の言語に対応し、20カ国以上で販売されている。