「惑星の誕生」とらえた画像、世界で初めて公開 国際研究チーム

世界初、画像でとらえた「惑星の誕生」

(CNN) 宇宙分野の国際的な研究チームが、太陽系外の惑星を探す機器を使用して、新たに誕生したばかりの惑星の画像を世界で初めて撮影した。2日刊行の学術誌に掲載した論文で詳細を明らかにしている。

当該の画像は、ケンタウルス座にある「PDS70」と呼ばれる若い矮星(わいせい)とその周辺をとらえたもの。中央に黒い円形をしたPDS70が位置し、その右側にひときわ明るい惑星の姿が確認できる。惑星はPDS70の周りに円盤状に広がったガスと塵(ちり)の中に浮かんでいる。

PDS70が黒く見えるのは本来の明るい光を遮るコロナグラフを使用して観測しているため。新たに生まれた惑星は「PDS70b」と名付けられた。周囲の物質を取り込んで、成長を続けている最中だという。

惑星を発見した2つの研究チームは、南米チリの天文台にある超大型望遠鏡VLTと「SPHERE」と呼ばれる系外惑星観測用の機器を使ってPDS70bを発見した。

チームの1つを主導するミリアム・ケプラー氏は、若い星の周りに円盤状に広がるガスや塵が「惑星の生まれ故郷」に相当するとしつつ「これまで、その円盤の中に赤ん坊の惑星が存在する兆候を観測できた例はごくわずかしかない」と述べた。

もう1つのチームを率いるアンドレ・ミュラー氏は声明で、今回の発見について、複雑でほとんど明らかになっていない「惑星の進化の初期段階」を探るための新たな糸口を与えてくれたと、その意義を強調した。

研究チームによる分析の結果、PDS70bは巨大なガス惑星で、表面の温度は約1000度。質量は太陽系最大のガス惑星である木星の少なくとも2~3倍だという。

画像では惑星と矮星は互いに近いように見えるが、実際には約30億キロ離れている。これは太陽から天王星までの距離とほぼ同じ。惑星が矮星の周りを回る公転周期は120年で、巨大なガス惑星は公転の対象となる星から非常に遠い位置で形成されるという、従来の天文学者の予測を裏付けるものとなっている。

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