スティーブ・ジョブズ氏死去から1年、評価はどう変化したか
(CNN) 米アップル共同創業者スティーブ・ジョブズ氏が1年前の10月5日にがんで死去した時、世界中から「天才」「先見の明のある人物」「現代のトーマス・エジソン」などの賛辞が次々と寄せられた。
しかし過去1年間に、ジョブズ氏の私生活や仕事について詳細に書かれた話題の書が多数出版され、ジョブズ氏の評価もやや変化してきた。ジョブズ氏がコンピューターや通信の分野に与えた多大な影響について異議を唱えた人はいない。しかし、多くの作家がジョブズ氏の時に冷淡で人を制御したがる性格について記したことで、ジョブズという人物の全容が徐々に明らかになってきた。
ジョブズ氏の死から19日後、ウォルター・アイザックソン著「スティーブ・ジョブズ」が発売され、またたく間に米国でベストセラーとなった。
アイザックソン氏はこの本の中で、人を元気づけたと思った次の瞬間に相手の面目をつぶすというジョブズ氏の傲慢かつ非情な行動に多くのページを割いている。同書によると、ジョブズ氏はある従業員の仕事が気に入らないと、その従業員を激しく叱りつけたという。ジョブズ氏はなかなか満足しないことで有名で、人や製品を白か黒かで判断した。