ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンさん死去 82歳

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ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンさん死去、そのキャリアを振り返る

(CNN) 米ロックバンド、ビーチ・ボーイズの共同創始者ブライアン・ウィルソンさんが死去した。遺族がインスタグラムと公式サイトを通じて11日に発表した。82歳だった。

薬物乱用や精神疾患と闘いながら、何度も復活を遂げたウィルソンさん。その優れた才能と時間を超えて愛される名曲は、今も世界中に響き渡っている。

幼少時に父親から虐待を受け、耳が不自由になり、統合失調感情障害の症状に苦しみながらも、グラミー賞を2度受賞。米紙デンバー・ポストはかつて「ポップメロディーに君臨する王」と評した。

1942年6月20日、カリフォルニア州生まれ。父親から激しい虐待を受けていたウィルソンさんにとって、音楽はその状況から逃れるための手段だった。

61年、初のオリジナル曲「サーファー・ガール」を作曲。同年、いとこのマイク・ラブさんと共同で作曲した「サーフィン」を、ウィルソンさんの兄弟のカールさんとデニスさん、友人のアル・ジャーディンさんと共にレコーディングし、間もなくビーチ・ボーイズを結成した。この曲は62年のデビューアルバム「サーフィン・サファリ」に収録されている。

しかし音楽業界の過酷な要求が重圧となって精神的に不安定となり、64年にはツアーを中止して、その後10年以上、スタジオアーティストとしての活動に専念した。

その間も作曲や編集、プロデュース活動を続け、66年にリリースしたアルバム「ペット・サウンズ」は、2021年にローリング・ストーン誌が選ぶ「オール・タイム・グレイテスト・アルバム500」の2位にランキングされた。

ジャーディンさんは11日、「きっと君は今、カールやデニスと再会して、あの美しいハーモニーを歌っているだろう」「僕たちは君の音楽を永遠にたたえ続ける」とウィルソンさんをしのんだ。

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