S・オコナーさんのレコード会社、トランプ氏の楽曲使用に抗議 中止求める

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昨年死去した歌手、シンニード・オコナーさんの遺産財団がトランプ氏の楽曲使用に抗議/Patrick Roncen/Sygma/Getty Images

昨年死去した歌手、シンニード・オコナーさんの遺産財団がトランプ氏の楽曲使用に抗議/Patrick Roncen/Sygma/Getty Images

ロンドン(CNN) 昨年7月に死去したアイルランド出身の歌手、シンニード・オコナーさん(享年56)のレコード会社と遺産財団はこのほど、トランプ前米大統領が選挙イベントでオコナーさんの楽曲を使うことに強く抗議し、中止を求める共同声明を出した。

声明は、米歌手プリンスさんが作曲し、オコナーさんがカバーして大ヒットした「愛の哀しみ」をトランプ氏が使っていることに対し、本人が知ったら「嫌悪と苦痛、屈辱」を感じるだろうと抗議した。

オコナーさんが生涯にわたって誠意と優しさ、公正さ、品位という規範を熱心に守り続けたことはよく知られていると強調し、トランプ氏が政治集会でこの曲を流していることが分かって「激しい憤り」を感じたと述べている。

さらにオコナーさんが生前、トランプ氏を悪魔と呼んでいたことを指摘し、同氏や関係者に曲の使用をただちにやめるよう要求している。

オコナーさんはロンドン市内の自宅で倒れているところを発見され、その場で死亡が確認された。検視当局は1月に自然死だったとの判断を示した。

澄んださわやかな声に加え、シンガーソングライターとして政治や精神性、歴史、哲学への姿勢を表現する力が高く評価されていた。「愛の哀しみ」は1990年のヒットチャートで1位となり、丸刈りの頭に黒っぽいタートルネックのミュージックビデオとともに注目を集めた。

トランプ氏の楽曲使用に対しては、これまでも英国のアデルさんやローリング・ストーンズ、米エアロスミスのボーカル、スティーブン・タイラーさんといった有名アーティストからの抗議が相次いでいた。

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