音楽祭優勝のウクライナ人歌手、ロシアの指名手配リストに

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ユーロビジョンの決勝戦に出場したジャマラさん=2016年、スウェーデン・ストックホルム/Jonathan Nackstrand/AFP/Getty Images/File

ユーロビジョンの決勝戦に出場したジャマラさん=2016年、スウェーデン・ストックホルム/Jonathan Nackstrand/AFP/Getty Images/File

(CNN) 欧州最大の音楽祭「ユーロビジョン」の2016年大会で優勝したウクライナの女性歌手ジャマラ(本名スサーナ・ジャマラディーノバ)さんが、ロシアの指名手配リストに掲載された。ロシア国営タス通信が20日に報じた。

タス通信によると、ロシア内務省のデータベースには、ジャマラさんに連邦刑法の条項が適用されると書かれているが、具体的にどの条項かは明らかでない。

捜査当局者は同通信に、ロシア軍についての偽ニュースを流した件が関連している可能性を指摘した。

ウクライナの国旗を持ちユーロビジョンのトロフィーを掲げるジャマラさん/Jonathan Nackstrand/AFP/Getty Images/File
ウクライナの国旗を持ちユーロビジョンのトロフィーを掲げるジャマラさん/Jonathan Nackstrand/AFP/Getty Images/File

同通信はまた、ジャマラさんが昨年4月、ロシアが入国を50年間禁止するウクライナ人アーティストのリストに追加されていたと伝えた。

ジャマラさんが16年のユーロビジョンで歌った「1944」は、旧ソ連支配下のクリミア半島から、自身の祖先である先住民族タタール人が追放された時のことを描いた歌。プーチン・ロシア大統領による14年のクリミア併合への強い批判ととらえられた。

ロシアの国営メディアは当時、これを「反ロシア的」と非難。ロシア当局も、ユーロビジョンのルールに反すると主張した。

ユーロビジョンでは22年もウクライナ代表が優勝した。通常は優勝国で翌年の大会が開かれるが、ウクライナでの開催はロシアの軍事侵攻で困難となり、2位の英国が今年の開催地となった。

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