中国で放送の「フレンズ」、レズビアンの筋書き検閲にファンの怒り噴出

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中国版「フレンズ」で会話内容の検閲が発覚し、ファンが怒りの声を上げた/NBC/Getty Images

中国版「フレンズ」で会話内容の検閲が発覚し、ファンが怒りの声を上げた/NBC/Getty Images

(CNN) 中国の動画配信サービスで放送された米人気テレビドラマ「フレンズ」で、LGBTQに関する内容が検閲されたとして、SNSにファンの不満の声が殺到した。

今回放送された初回では、自分がレズビアンだったと気づいてロスと離婚したキャロル・ウィリックについての会話が削除されていた。性的にきわどい別の会話も編集でカットされた。

検閲前の会話では、「(キャロルにとっては)たった1人の女性しかいない」というロスのセリフがあり、ロスの友人のジョーイは、キャロルがレズビアンだったことを知っていたのかとロスに尋ねていた。

「フレンズ」は中国の動画配信サービス「捜狐」と「愛奇芸」で2012年に放送されて大人気になった。当時、検閲は一切なく、13年に契約が終了するまで視聴可能だった。

その後、メインキャスト6人全員がそろう特別編「フレンズ:ザ・リユニオン」が21年にブームになり、中国の動画配信サービス大手が共同で放映権を獲得。テンセントなどの主要サービスで今月11日から配信が始まった。

検閲に対しては大手SNSの微博(ウェイボー)に抗議の声が殺到し、「#フレンズ検閲」のヒット数は11日夜の時点で5400万回を超えた。しかし12日午前に検閲が入り、検索すると「当該の法規制によってこのトピックは表示されません」という告知が出るようになった。

捜狐で過去に放映された際には、男性と女性とどちらが得かをロスが友人と話し合う会話の中で、「(女性は)何度もオーガズムがある」というセリフがあった。しかし今回の放送では英語のセリフはそのまま流れ、中国語で「女性のゴシップは際限ない」という字幕がついている

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