中国で配信の「ファイト・クラブ」、ラストシーンを当局の勝利に改編

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1999年公開の「ファイト・クラブ」。中国版の改編に一部視聴者が怒りの声を上げた/ Fox 2000 Pictures,

1999年公開の「ファイト・クラブ」。中国版の改編に一部視聴者が怒りの声を上げた/ Fox 2000 Pictures,

香港/北京(CNN Business) 公開から20年以上が経過してなおカルト的人気を誇るデビッド・フィンチャー監督の傑作映画「ファイト・クラブ」。このほど中国国内で騰訊視頻(テンセントビデオ)がストリーミング配信したものの、エンディングに大幅な変更が施され、一部の視聴者を激怒させる事態となっている。

オリジナル版のラストは、エドワード・ノートン演じる主人公がブラッド・ピット演じる自らの分身を消滅させ、ヘレナ・ボナムカーター演じるガールフレンドとビル群が爆破される様子を眺めるシーンで終わる。

しかしここで描かれる無秩序ならびにそれを阻止できなかった政府の無能ぶりをそのまま流すことは、厳格さで知られる中国の検閲ルール上、認められなかったようだ。

CNN Businessがプラットフォームで確認したテンセント版では爆破シーンが丸ごとカットされ、代わりに字幕が現れる。視聴者に対し、この後当局がタイミングよく現れて災難を未然に防いだと告げる内容だ。

それによると「警察はすべての計画を素早く察知し、犯罪者を全員逮捕。爆弾の爆発も阻止することに成功した」という。

さらに前出の分身は治療のため「精神病院」に送られた後、「2012年に退院した」と続く。

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