脚切断されかけたトライアスロン選手、東京パラリンピック出場の夢に挑む

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ライフセービング競技で頭角を現したグワラさんは、トライアスロンへの挑戦を決意する/Brian Spurr

ライフセービング競技で頭角を現したグワラさんは、トライアスロンへの挑戦を決意する/Brian Spurr

トライアスロン選手の誕生

グワラさんは2015年に、同年代の選手が出場する地元のトライアスロン大会に参加し始めた。そして同年、米シカゴで開催されたITU世界トライアスロンシリーズグランドファイナルに南アフリカ代表として招待された。

あいにく、大会の2週間前に自転車事故に見舞われたが、レースには参加し、同年代のグループで57位に入った。

2017年にも母国の代表として同大会に出場し、さらにアイアンマン70.3など、より距離の長いレースにも出場するようになったグワラさんは、トライアスロンにのめり込んでいった。

人生を変えた襲撃事件

2018年3月、クワズール・ナタール大学近くで日課であるバイクトレーニングをしていたグワラさんは、突然3人の男に銃を突き付けられ、近くの茂みに引きずり込まれた。

グワラさんによると、男たちはグワラさんに外国語で怒鳴り始め、チェーンソーを取り出したという。

グワラさんは、右脚の脛(けい)骨(すねの前内側の骨)の9割と周囲組織の8割を切られ、左脚も裂傷を負ったが、奇跡的にもチェーンソーが故障したらしく、男たちはそのまま走り去ったという。

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