1万500年前の女性の相貌復元、古代DNA駆使して ベルギー研究チーム

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式典でお披露目された相貌の復元模型/Ghent University Archaeology Department

式典でお披露目された相貌の復元模型/Ghent University Archaeology Department

プロジェクトチームに加わったゲント大学の考古学者、フィリップ・クロンベ氏は女性の肌の色について「少し意外だった」と述べつつも、比較対象となる中石器時代の人は限られていると説明する。

「これまでに古代DNAの解析が行われた西欧の個人は全員、同一の遺伝集団に属していた」とクロンベ氏は話す。

「だから少し意外ではあるが、一方で現在と同様、西欧の広大な地域の中で多少の変異があるのは当然予想されることだ」

遺骨が回収された当時は古代DNAの研究を行う術がなかったと、クロンベ氏は指摘する。

クロンベ氏は18日のCNNの取材に、「発掘後に技術は進歩した」と説明。今回の学際的プロジェクトは「最新手法を駆使して古い発掘物を再分析するものだ」と言い添えた。

クロンベ氏は女性の頭蓋骨から「良質な」DNAを抽出し、「非常に詳細な復元」が可能になった経緯についても詳しく明らかにした。

肌や髪、目の色はすべて古代DNAが基になっている。宝石類や入れ墨など他の要素についてはムーズ川流域の別の発掘で得られた考古学データに基づいており、これも踏まえて日常生活の想像図を作成することができたという。

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