動物園のゾウ、バナナの皮むきを習得 食べ方に「戦略性」も ドイツ

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飼育員がパンパのためバナナの皮をむいて与えていたところ数年後には自分でむくように/Lena Kaufmann

飼育員がパンパのためバナナの皮をむいて与えていたところ数年後には自分でむくように/Lena Kaufmann

「何週間もの間、我々はベルリンで見つけられる限り最高のバナナを動物園に持ち込んだ。しかし彼女はいつもそのまま食べてしまった」(ブレヒト教授)

「頭をかきむしった末に、彼女が皮をむくのは茶色くなりかけたバナナだけだと気づいた。美しい黄色いバナナは決して皮をむかない」と同教授。ただし、茶色くなりすぎたバナナを与えても投げ捨ててしまうと言い添えた。

パンパが皮をむくときは、側面から1枚ずつむくのではなく、鼻を使って皮に裂け目を入れてから地面に投げ、鼻でつかんでバナナの身を地面に振り落とす。

ただ、茶色くなりかけたバナナであっても、丸ごと食べる時もある。ブレヒト教授によると、ほかのゾウたちと一緒にいて、みんなにバナナを与えると、パンパは皮をむくことで時間を無駄にしないため(そしてたくさんのバナナを食べるため)、「マシンのように」食べる。しかしバナナが1本だけ残っていると、取っておいて後で皮をむく。教授はこの行動を「非常に戦略的」と形容する。

なぜパンパが皮をむくのか、そして茶色がかったバナナだけ皮をむくのかという疑問は残る。これは味や、熟すほど皮がむきやすくなることと関係があるのかもしれない。また、パンパが飼育員をまねてバナナのむき方を学習したとも断定はできない。

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