米東海岸から流したボトルメール、2年かけてフランスへ

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米テネシー州在住のビクトリア・ケイさん(左)と、恋人のグレエムさん=2020年1月、米サウスカロライナ州/Courtesy Victoria Kay

米テネシー州在住のビクトリア・ケイさん(左)と、恋人のグレエムさん=2020年1月、米サウスカロライナ州/Courtesy Victoria Kay

仏北西部ブルターニュに住むマルティーヌ・ボスクさんから、犬の散歩中に海岸でボトルを見つけたという連絡だった。

世界にパンデミック(世界的大流行)の嵐が吹き荒れたこの2年間で、ボトルは6400キロも離れた大西洋の向こう側まで到達していた。

ケイさんは、もうすぐ90歳になるという父親からの教訓を思い出した。「人生で何か良いことが起きてほしいと思ったら、まず良いブーメランを投げなくては」という言葉だ。ボトルがそのブーメランだったに違いない。

ケイさんとボスクさんはそれ以来、英語のメールで連絡を取り合っている。2人の間には友情が芽生え、互いの家に招く話も持ち上がった。ケイさんは「フランスへ行くのは初めて。チケットを買わなくては」と、対面の日を待ちわびている。

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