米コカ・コーラが甘味料変更、トランプ氏は功績主張 「本物のサトウキビ糖を使用」
(CNN) トランプ米大統領は16日、自身の働きかけにより、コカ・コーラが米国向け製品の甘味料を変更することになったと発表した。
トランプ氏はSNSへの投稿で、「米国内の製品に『本物』のサトウキビ糖を使用することについてコカ・コーラと話し合ってきたが、彼らは同意してくれた。コカ・コーラの全ての責任者に感謝したい」とコメント。「非常に良い動きになるだろう。やがて分かる。単純にその方がおいしい!」と述べた。
コカ・コーラの広報は製法の変更について確認しなかったものの、CNNへの声明で「当社の象徴的なブランドであるコカ・コーラへのトランプ大統領の熱意に感謝する。コカ・コーラの製品ラインアップにおける革新的な新商品の詳細については、近日中に発表する」と説明した。
トランプ氏のダイエットコーク好きはよく知られている。大統領執務室のデスクの上には赤いボタンが付いた小さな木箱「ダイエットコーク・ボタン」が置かれ、執事を呼び出してダイエットコークを届けてもらう仕組みになっている。
ただ、トランプ氏は過去にコカ・コーラと衝突した経験もある。2021年には、本社を置くジョージア州で投票権を制限する州法が成立したことにコカ・コーラが抗議する一幕があった。
早くも12年の時点で、当時ビジネスマンだったトランプ氏はコカ・コーラが自身のことを「快く思っていない」と投稿しつつも、「それでもかまわない。あのゴミを飲み続ける」と認めていた。
関係が好転したとみられるのは今年1月だ。コカ・コーラのジェームズ・クインシー会長はトランプ大統領の2度目の宣誓を前に、就任式用のダイエットコーラボトルを贈呈した。この記念ボトルと16日の発表は、2期目のトランプ氏が米国の企業界で新たな影響力を得たことを浮き彫りにする数多い例の一部に過ぎない。
米国のコカ・コーラは高果糖コーンシロップで製造されており、米保健福祉省のロバート・ケネディ・ジュニア長官が強く反対してきた。一方、メキシコのコカ・コーラは主要な輸出品であるサトウキビ糖で製造され、米国内でも市販されている。