米上院、トランプ氏の予算削減法案を下院に送付 通過期限迫る

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16日の米連邦議会上院の議場/Senate TV

16日の米連邦議会上院の議場/Senate TV

(CNN) 米国のトランプ大統領は現在、政府効率化省(DOGE)がまとめた支出削減の一部を連邦議会に正式に承認させる一歩手前のところまで来ている。上院共和党は17日早朝、対外援助と公共放送への90億ドル(約1兆3000億円)の資金提供を中止することに合意した。

法案は今後下院に戻されて、最終的な承認を受ける。可決の期限は18日。共和党は民主党の投票なしで法案を可決する予算規則を使用している。予算削減法案が可決されればトランプ氏がこれに署名し、議会が既に支出した連邦資金を取り戻すための党派的な推進策が成立する見通し。

上院共和党の大半は予算削減法案を断固として受け入れ、さらなる削減も迫っているが、党内の一部からは、ホワイトハウスの推進策に対する懸念の声も上がっている。議会の権威を損なう有害な前例になるというのがその理由だ。最終投票では二人の共和党議員が反対に回った。最終結果は51対48だった。

法案内容によれば、議会が承認した対外援助プログラムからおよそ80億ドルが差し引かれる。これはホワイトハウスが国際開発局(USAID)を解体する取り組みの一環。さらに11億ドルが公共放送協会(CPB)の予算から削減される。CPBは公共ラジオ局NPRと公共放送局PBSを資金面で援助している。

上院は16日午後から17日早朝まで12時間半以上にわたって修正案の採決を行った後、法案を可決した。民主党は法案から複数の条項を削除しようと多くの修正案を提出したが、どれも採択されなかった。

今、下院共和党には、18日の期限までに予算削減法案を採択しなければならないという圧力がかかっている。下院は当初6月にこの法案を可決したが、上院が法案に変更を加えたため、再度の審議が必要になっていた。

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