4カ月間生き延びた飼い犬、雪の斜面で発見 飼い主と再会果たす 米カリフォルニア州
2人はラスを毛布でくるんでアレンさんのひざに乗せ、ガウルさんの引くそりで雪の斜面をゆっくりと下った。
ふもとに到着すると、エルドラド郡係官のカイル・シュメーカーさんが引き継いでラスを病院に運んだ。
ラスは行方不明になってから4カ月がたち、山火事や厳寒を経験していたにもかかわらず、健康そのものだった。「犬は超強くて超頭がいい。脳のスイッチが切り替わるような状態でサバイバルモードが起動する」。保護団体を運営するウェンディ・ジョーンズさんはそう解説する。
同団体はラスを保護施設で預かりながら、マイクロチップを使って飼い主を突き止め、ロドリゲスさんにラスの居場所を告げた。「うれしさで舞い上がった」とロドリゲスさんは言う。
12月26日、ラスとロドリゲスさんは再会を果たした。
捜索にかかわった関係者は全員が、チームワークの大切さを強調している。1人でも欠けていれば、ラスと飼い主のハッピーエンドはかなわなかった。