古代のナマケモノ、肉も食べていた 現生の近縁種は草食

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米自然史博物館に展示されている「ミロドン」の皮膚と排せつ物の化石/Denis Finnin/American Museum of Natural History

米自然史博物館に展示されている「ミロドン」の皮膚と排せつ物の化石/Denis Finnin/American Museum of Natural History

ただ、特にその動物が死肉を食べていた場合、こうした手がかりだけでは生前の食生活の全貌(ぜんぼう)は分からない。

そこで研究チームは今回、ミロドンの標本の毛に残されていたアミノ酸の分析を行った。動物が特定の食物を食べるとき、窒素同位体がアミノ酸に含まれており、これが毛や爪などの生体組織や骨や歯のコラーゲンの中に痕跡を残す。

この窒素同位体の情報により、動物が草食だったのか、肉食だったのか、雑食だったのかが分かる。

今回の例では分析の結果、巨大な地上性ナマケモノが植物だけでなく肉も食べていたことが判明した。研究チームはこのナマケモノを「日和見的な雑食動物」と形容。つまり、他の動物の死肉をあさっていたか、もしくは卵から動物性たんぱく質を摂取していた可能性があるという。

研究結果は先月、科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表された。

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