5千年前の大家族を襲った悲劇、集団墓地の調査で明らかに ポーランド

集団墓地で見つかった全員が家族関係にあることが判明した/Morten Allentoft et. al

集団墓地で見つかった全員が家族関係にあることが判明した/Morten Allentoft et. al

(CNN) ポーランド南部で5000年前の遺跡から出土した女性と子ども15人の集団墓地について、DNAを調べた結果、全員が家族関係にあったことが分かったとして、デンマークの研究チームが米科学アカデミー紀要に研究結果を発表した。

集団墓地は8年前に出土した。埋葬されていたのは3世代の家族で構成される男性8人と女性7人で、いずれも頭を殴られて死亡していた。しかし遺体は一カ所に集めて整然と並べられ、遺品を添えて丁寧に埋葬されていた。

コペンハーゲン大学の研究チームは、放射性炭素年代測定法や考古学データを使い、遺伝子解析を行ってそれぞれの人骨を調査し、家族関係を突き止めた。

「母親は自分の子どもたちの隣に埋葬され、兄弟は並んで安置されていた。埋葬したのはこの一家のことをよく知る人物だった」。研究者はそう推測する。

両親が埋葬されていない2歳の子どもは、最も近い親類の隣に安置されていた。ほかの誰とも血のつながりのない女性も1人いたが、隣には若い男性が安置されており、2人が近い関係にあったことをうかがわせる。

成人男性は1人だけで、妻と息子の間に埋葬されていた。

ほかに成人男性がいなかった理由について研究者は、「虐殺が起きた当時、男性たちは不在だった。後に戻って来て、心を込めて家族を埋葬した」と推測する。

埋葬されていたのはインド・ヨーロッパ語族の球状アンフォラ文化の一族で、襲撃されたのは紀元前2776~2880年の間だったと研究チームは推定する。

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