聖母子像に虹色の光輪、「宗教心を害した罪」で訴追 ポーランド

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「黒い聖母」と呼ばれる絵画に虹色の光輪を描いたことで女性が訴追された/from Amnesty International

「黒い聖母」と呼ばれる絵画に虹色の光輪を描いたことで女性が訴追された/from Amnesty International

(CNN) ポーランドで最近、イエス・キリストと聖母マリアの絵画に性的少数者の権利を象徴する虹色の旗で光輪を付けて掲示した女性が、宗教感情を害した罪に問われ、起訴された。有罪となれば、最大で禁錮2年の刑を言い渡される。

警察によると、エルジュビエタ・ポドレシナさん(51)は、ポーランド中部の街プウォツクでこのポスターを掲示していた。警察が本人の車と自宅を捜索したところ、さらに複数のポスターが見つかったという。

ポドレシナさんは国際人権NGO、アムネスティ・インターナショナルのツアーに参加し、戻った後で拘束された。

ポーランドでは裁判が終わるまで被告の実名報道は禁止されるのが一般的だが、ポドレシナさんはメディアが名前を公表することに同意した。

弁護側は、ポスターの掲示が宗教画を公の場で侮辱したり、汚したりしたことにはならないと主張する。これに対し、警察は前例に従って法を適用したと説明している。

ポスターの基になったのは、ポーランドのカトリック聖地、ヤスナグラ修道院にまつられた「黒い聖母」と呼ばれる有名な絵画。ブルジンスキ内相は、「自由」や「寛容」の思いつきが信者の感情を害する権利をもたらすことはあり得ないとツイートした。

これに対してアムネスティ・インターナショナルは、ポドレシナさんが「平和的な活動」を理由に拘束されたと抗議している。

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