火星の「地震」、探査機が初観測 米NASAが音を公開

探査機インサイトが初めて火星での「地震」を観測した/NASA/JPL-Caltech

探査機インサイトが初めて火星での「地震」を観測した/NASA/JPL-Caltech

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)が昨年11月に火星に着陸させた探査機インサイトで、初めて「火星地震」と思われる現象をとらえ、23日にツイッターで音を公開した。

NASAが公開した音では、まず火星の地表をわたる風の音が聞こえ、途中から深い地鳴りのような物音が響く。この音は、火星の地表に昨年12月に設置された地震計がとらえていた。

この地震信号は4月6日に観測された。NASAではこれについて、地表ではなく地中で発生した地震の音だったとみている。

インサイトのツイッターでは、「音が聞こえた。静かだけれど、間違いなく火星の揺れをとらえた」と伝えている。

火星地震信号は3月と4月に観測され、NASAでは信号の発信源を突き止めるため、データの解析を進めている。NASAジェット推進研究所のブルース・バナート氏は、「火星地震学という新しい分野が始まった」と評価する。

NASAはかつて月面探査のアポロ計画で、1969~77年にかけて月面に5台の地震計を設置し、数千回の地震を観測していた。今回観測された火星の地震は、この時の月の地震と似ていた。

火星にも月にも、地球のような地震を引き起こす地殻プレートは存在しない。地震は地殻が冷却と収縮によって破壊される力によって発生したとみられる。

地震活動は火星内部の構造や、火星が形成された過程を探る手がかりになることが期待される。ただし今回の信号は小さくかすかだったことから、まだ内部構造の解明には至っていない。

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