スマホを手放し「考える人」に ゆとりが生む発想

だが思考するための時間をとることは年々難しくなってきている。米ゼロックスのパロアルト研究所の元所長シーリー・ブラウン氏は、サイバー世界に取り囲まれた子どもたちの状況を憂う。「今の子どもはぼーっとすることを恐れている。そういう瞬間こそ、何かを思い描ける時間なのに」

思考を助ける「直感」を養うには、ムードも重要だ。ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマン氏は、被験者に3つの言葉を見せて、それぞれの言葉の関連性について2秒以内に答えさせる実験を行った。その結果、いい雰囲気の中にいる被験者はそうでない人々に比べて、回答の正確性が2倍以上高かったという。

ゆとりをもって考えることが大切だからといって、今我々の頭を占有しようとする全てを否定するわけではない。インターネットも思考のためのツールになるし、人と会ったり、推理小説を読んだり、テレビゲームやクイズ番組を楽しんだりするのも、思考に役立つことはある。

また思考は集中して行った方がいいときもある。締め切り間近になると人は思いがけないパワーを発揮したりするものだ。

それでも、考えるのに最良のシチュエーションは、一人になり、机の上に足を投げ出し、天井を見上げることだろう。

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