トルコの消費者物価指数、6月は上昇率78%超 約20年ぶりの水準

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トルコ紙幣を数える男性/Tunahan Turhan/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

トルコ紙幣を数える男性/Tunahan Turhan/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) トルコ統計局によると、同国の先月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比78.6%と、約20年ぶりの高水準に達した。

食料品の価格がほぼ倍増、交通費が123%増に跳ね上がっている。

世界的なインフレ圧力に加え、エルドアン大統領が物価高に利下げで対応するという異例の政策を強行し、通貨リラの対ドル相場が年初から20%あまり下落したことなどが、危機に拍車をかけている。

ネバディ財務相は4日のツイートで、先月のインフレは世界でエネルギー、農産物などの価格が高騰したことが原因だと主張。政府は物価高から国民を守るため、消費税の引き下げや補助金支給などで対応していると強調した。

エルドアン氏は昨年末に最低賃金の50%引き上げを発表したのに続き、先週さらに7月から30%引き上げると発表した。これがさらなる物価高を招き、悪循環に陥る事態も懸念される。

米S&Pグローバル・レーティングは先週の報告書で、トルコのインフレは今年いっぱい年率換算で70%を超え、少なくとも来年半ばまで20%を超える水準が続くとの見通しを示した。

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