英のEU向け輸出、1月は41%減 離脱で打撃

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ドーバー港に集まったトラック。離脱に伴う手続きなどの影響で、英国から欧州向けの輸出入が減少した/Dan Kitwood/Getty Images

ドーバー港に集まったトラック。離脱に伴う手続きなどの影響で、英国から欧州向けの輸出入が減少した/Dan Kitwood/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 英国家統計局は14日までに、同国が離脱した欧州連合(EU)加盟国への物品などの輸出額が今年1月、前月比で41%の大幅な下落を記録したと報告した。

昨年1月と比べた場合も落ち込んだ。英国企業が昨年12月31日のEU離脱の完了に伴って改めて課された国境や税関検査での手続きに手間取っていることの反映とみられる。今回発表された輸出入のデータには金や貴金属類は含まれていない。

EU圏内からの輸入額は1月、前月比で29%減の162億ユーロだった。英企業は昨年12月、離脱までの移行期間の終了が迫るなかで物品の在庫増に動いていた。

国家統計局によると、1月の全般的な物品の輸出入額は月間単位では1997年以降、最大の落ち込み幅となった。最大の貿易相手だったEU諸国との取引減少が原因とした。

また、英国の国内総生産(GDP)の1月の成長率は伸びを示していた前月比で2.9%減だった。サービス業分野の停滞が成長率を押し下げる主因で、製造業では昨年4月以降では初のマイナス成長を示した。

英国の経済専門家などによると、EU離脱に伴う打撃が目立つのはスコットランドの漁業界で、離脱後の官僚主義的な業務が障害となり新鮮な魚類を顧客に届けられず、一部では投棄も強いられる危機的な状態にあるという。

国家統計局によると、食品や水産物などのEUへの輸出額は1月に前月比で約64%急減した。

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