英の「タンポン税」、廃止に EU離脱受け実現

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英国はEU離脱の移行期間終了を受け生理用品への付加価値税を廃止/Jane BarlowPA Images/Getty Images

英国はEU離脱の移行期間終了を受け生理用品への付加価値税を廃止/Jane BarlowPA Images/Getty Images

ロンドン(CNN) 英国で女性の生理用品に課されていた5%の付加価値税(VAT)が今月から廃止となった。

「タンポン税」とも呼ばれていた付加価値税で、英国が離脱した欧州連合(EU)との間で設けていた混乱回避のための移行期間が昨年末で切れたことで廃止が可能となった。EU圏では生理用品へのVATが義務づけられていた。

スナク英財務相は声明で、「タンポン税を廃棄するとの約束を本日果たせて誇りに思う」と強調した。

このVATは「性差別」「時代遅れ」などの批判の対象ともなり、廃絶を求める運動も長年続いていた。英国で女性の権利擁護や男女平等の実現に携わってきた同国最古の慈善団体は今回の廃止を受け、長い道のりだったと総括。

「生理用品を必要不可欠でないぜいたく品として位置づけていた性差別の課税をついに歴史の書物のなかに追いやることが出来た」と主張した。

英スコットランドの自治政府は昨年11月、タンポンやナプキンなどの生理用品を無料提供する制度を実現させていた。この種の制度は世界で初めてだった。

生理用品を課税の対象にしていない国は世界でも少数で、カナダ、インド、オーストラリア、ケニアや米国の複数の州などが含まれる。

ドイツは昨年、女性の生理用品はぜいたく品でなく日常生活を送る上での必需品との判断を示し、採決で税率を低減させることに合意していた。

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