米モデルナのワクチン、一般市民への投与は来春か

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治験のためにワクチンを接種する被験者=8月5日、米ミシガン州デトロイト/Health System/AFP/Getty Images/FILE

治験のためにワクチンを接種する被験者=8月5日、米ミシガン州デトロイト/Health System/AFP/Getty Images/FILE

(CNN) 米バイオ医薬大手モデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)は30日、同社が開発している新型コロナウイルスのワクチンが一般市民に投与されるのは来年3月末から4月初めごろになるとの見通しを示した。

バンセル氏は英紙フィナンシャル・タイムズとの会見で、開発中のワクチンは安全性と有効性が確認された場合、来年1月末から2月初めには米食品医薬品局(FDA)に一般市民への使用許可申請を出すことができそうだと述べた。承認を得られるのは「第1四半期の終わりから第2四半期の初め」とみるのが妥当だろうとも語った。

一般向けの承認に先立ち、FDAに緊急使用許可(EUA)取得の申請を出す時期については、最も早くて11月25日と明言した。EUAでは緊急措置として、医療従事者や高齢者など高リスク集団に限定した投与が可能になる。

同社は許可取得後に向け、ワクチン生産体制の拡充に努めているという。

新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐっては、トランプ米政権が11月の大統領選前に承認させるよう圧力をかけているとの懸念も指摘されてきた。トランプ氏はFDAが政治的動機により、承認を遅らせる可能性もあると主張する。

これに対してバンセル氏は、同社が今年初めに新型コロナウイルスのワクチン開発を始めてから、「いかなる方面からもペースを速めたり、遅らせたりしてほしいという圧力を受けたことはない」と述べた。

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