機内での性的暴行めぐり女性乗客が米航空会社を提訴、激増する被害報告

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フロンティア航空の女性乗客が、性的暴行の訴えに対し不適切な対応をされたとして同航空を提訴した

フロンティア航空の女性乗客が、性的暴行の訴えに対し不適切な対応をされたとして同航空を提訴した

(CNN) 米フロンティア航空の便に搭乗した女性乗客2人が、機内で性的暴行の被害に遭ったと訴えたにもかかわらず乗務員が適切な対応を怠ったとして、コロラド州の裁判所に同航空を提訴した。

訴状によると、2人はそれぞれコロラド州デンバー発のフロンティア便に搭乗。1人は2018年10月に、もう1人は11月に、機内で男性乗客から性的暴行を受けたと訴えている。この2件の間に関連はなかったと思われる。

女性はそれぞれ客室乗務員に事情を説明したが、乗務員はそのことを誰にも報告せず、警察にも通報しなかったと原告側は主張。同航空側は証拠収集にも協力せず、加害者や目撃者の身元も明らかにしなかったとしている。

原告側は集団代表訴訟としての扱いを求めており、「機内での乗客に対する性的暴行の防止、報告、対応について定めたポリシーと手順の制定・履行」をフロンティア航空が怠ったと主張している。

同航空の広報は、個別の訴えについてはコメントできないとした上で、「乗客と乗員の安全は我々の最優先課題であり、不正行為や犯罪の報告については積極的かつ適切に対応する厳格なポリシーがある」と説明した。

米連邦捜査局(FBI)によると、旅客機内での性的暴行の報告件数は激増している。FBIが捜査に乗り出した件数は、2014年度~17年度にかけて66%増加。17年に捜査を行った機内での性的暴行事件は63件だったのに対し、16年は57件、15年は40件、14年は38件にとどまっていた。

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