米テスラ、1~3月期は790億円の赤字 黒字途切れる

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ニューヨーク・マンハッタン地区のショールームで展示されているテスラ車/Spencer Platt/Getty Images North America/Getty Images

ニューヨーク・マンハッタン地区のショールームで展示されているテスラ車/Spencer Platt/Getty Images North America/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米電気自動車(EV)メーカーのテスラが24日発表した2019年1~3月期決算は、純損益が7億200万ドル(約790億円)の赤字だった。売上高も前期に比べ37%減少した。

市場関係者の間ではもともと厳しい決算を予想する声が出ていたが、今回の結果は予想をはるかに下回る内容となった。

調査会社リフィニティブがまとめたアナリスト予想では、テスラの赤字幅を約3億100万ドルと推計。しかし実際の赤字はその2倍以上だった。

テスラはこのところ2四半期連続で黒字を計上。前期は純損益が1億3900万ドルの黒字、売上高は72億ドルとなっていた。

米自動車調査会社ケリー・プルー・ブックの幹部、カール・ブラウアー氏によると、テスラの赤字幅がここまで拡大した理由は複数ある。

まず、テスラ車に対する7500ドル規模の連邦税優遇措置が今年初めに半分に縮小した。また、ポルシェやアウディ、メルセデス、現代自動車といった自動車メーカーがこぞってEV市場に参入し、テスラは創業以来初めて実質的な競争にさらされている。

ブラウアー氏は「こうした問題はいずれも単独では売り上げや収益の大きな落ち込みをもたらさないとみられるが、組み合わさることで強力になった」と分析している。

マスク最高経営責任者(CEO)は投資家との会見で、1~3月期が厳しい展開になった可能性を認めつつ、今後については楽観的な見通しを描いていると説明。テスラ社も24日、来期の売り上げは大幅に伸びるとの見通しを示した。

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