社長業と監督業は似ている? サッカーから学ぶリーダーシップ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
時として厳しい態度を見せるモウリーニョ氏。あまり見習えない?

時として厳しい態度を見せるモウリーニョ氏。あまり見習えない?

カーソン氏はまた、成功のための文化をはぐくむ長期的な組織作りや価値観の導入に対する取り組みについて、優秀なCEOとサッカーの監督との類似性を指摘する。特に組織内の利益調整が、優秀な監督にとっては重要だという。

カーソン氏は「サッカーにおけるマネジメントは、投資家をはじめ、株主や委員会、顧客やクライアント、消費者、ステークホルダー(利害関係者)といった複数の集団のニーズのバランスをとらなければならない企業幹部であることと大差ない」と指摘。サッカーチームの監督は、常にメディアからの批判にさらされ、記者やクラブのオーナー、代理人、才能ある高給取りの選手たちと頻繁にやりあっているのだ。

しかし、こうした大まかな類似性が見られる一方で、関係性を構築するための日々の取り組みはスポーツとビジネスでは大きく異なる。

イングランド1部のチェルシーで監督を務めるジョゼ・モウリーニョ氏はしばしば、公の場で審判団や対戦相手に辛辣(しんらつ)な態度をとるが、CEOや企業幹部に期待される礼儀作法とは大きく異なるだろう。

ファーガソン氏にも、選手の目の前に立ち大声で怒鳴りつける悪名高い「ヘアドライヤー」という行動があった。タッチラインの横で激情を見せるユルゲン・クロップ監督(独ボルシア・ドルトムント)は、ビジネス界のより洗練された感覚にはそぐわないように見受けられる。

しかし、英エジンバラ大学ビジネススクールのイアン・クラーク教授によれば、こうした感情に訴えかけるテクニックはリーダーシップの特性を示しており、ビジネス界の人々も目的に合わせて活用できるという。

「Business」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]