「和牛が手本」、英国で上質肉の生産に挑む夫婦
(CNN) 英国のスコットランド地方で、和牛のおいしさに感動した元不動産事業家の夫婦が畜産業に転身し、「和牛品質」の肉を目指して牛の飼育を行っている。
マーティン・チャップマンさんとモーシン・アルタジールさん夫妻はアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで国際的な不動産事業に成功。引退後はゴルフなどを楽しんでいたが、次第に退屈な生活に嫌気が差してきたという。新たな刺激を求めたときに出合ったのが和牛だった。
オーストラリアで和牛を食べたというチャップマンさんは、「これは新しいビジネスになる」と確信。幸いにもスコットランド地方のパースシャーに約100平方キロの広大な土地を有していた夫妻は、本格的に「和牛」の調達に乗り出した。
オーストラリアで和牛品種とされる牛を入手後、ショートホーンやアンガスといったスコットランドの牛と交雑させた。2011年10月に飼育開始した後は順調に事業を拡大。来年末までに1500頭、2020年には6000頭の飼育が目標だと夫妻は語る。