サウジ首都で2兆円規模の地下鉄計画 宇宙基地思わせる駅も
(CNN) 中東サウジアラビアの首都リヤドの都市開発担当当局は4日までに、市内に計6路線の地下鉄網を建設する計画を明らかにした。総工費は220億米ドル(約2兆1780億円)で来年初期に着工、2019年の運行開始を目指す。
路線の総距離は176キロで、計85駅を建設する。市中心部から大学、空港、新たに整備するビジネス街、商業地区などへ接続する。建設工事は数万人規模の雇用につながる世界最大規模の公共輸送事業になるとしている。
導入する車両は冷房完備で、ファーストクラス、家族用と一般用に分ける。
サウジは政府補助金を受けるガソリンが廉価なこともあり、圧倒的な「車天国」となっている。リヤドでバスや列車の公共輸送に頼る通勤客は全体のうちの2%のみとの統計もある。
米経済通信社ブルームバーグによると、世界最大の原油産出国であるサウジでのガソリン価格は1ガロン(約3.8リットル)当たり約0.50ドル(約49.5円)。南米ベネズエラに次ぐ低価となっている。