サウジ首都で2兆円規模の地下鉄計画 宇宙基地思わせる駅も

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ただ、サウジ政府はこのガソリン補助金の負担に注意を向け始め、公共交通の利用増大を図る政策に傾斜しているとの見方もある。また、首都の人口の増加予測をにらみ公共交通の拡充を迫られている背景もある。同市の人口は530万人で1990年以降、倍増以上のペースとなっている。2030年までには800万人を超えると予想されている。

リヤドの都市開発担当当局者は、同市は世界で最も迅速に開発が進む都市の1つと主張。交通渋滞を緩和させ、大気汚染を防ぐためにも世界で最高水準の公共交通を整備すると意気込んでいる。

建設する一部の地下鉄駅は「宇宙基地」を思わせるような斬新なデザインにし、住民の興味を引き付けながら車離れにつなげることを期待している。設計を担当する建築事務所によると、駅の建物には白色を使い、過酷な砂漠の陽光の熱を減じる対策を図る。一方で、建物の屋根などが波打つようなデザインは風の力が編み出す独特な砂丘の形状を模したものとなっている。

建設予定の地下鉄6路線のうち3路線はスペインの建設会社が担当。他の2路線は米国とイタリアの2企業が主導して建設する。

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