米当局、787の改善案承認 運行再開へ前進

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ワシントン(CNN) 米ボーイングの最新鋭機787(ドリームライナー)が運航を停止している問題で、米連邦航空局(FAA)は12日、同社が提示したリチウムイオンバッテリーの設計変更などの改善計画を承認した。運行再開に向けた第1歩となる。

FAAは計画承認に当たり、ボーイングが集中的な実験と分析を行って安全基準を満たしていると実証することが、運行再開の条件になると指摘。ラフード運輸長官も、「新しい設計によって安全性が保証されると納得しない限り、運行再開は認めない」と強調した。

ボーイングによると、先月提案した改善計画では、リチウムイオンバッテリー内部の部品の設計を変更して回路ショートの可能性を最低限に抑えるほか、過熱の影響が機体に及ぶことを食い止める新たな仕組みの実装などを盛り込んだ。こうした何層もの対策によって、発火に至る事態を防ぐ。

FAAは、ボーイングが必要な実験と分析をすべて完了し、安全規定を満たすことが実証された場合のみ、設計変更を承認するとしている。さらに、バッテリー問題に関連した試験飛行の実施も承認する。

ボーイングは「バッテリー技術に関する社内外の専門家が協力して、不具合の可能性を最低限に抑えるとともに、バッテリーに諸ズいるいかなる事象も機体の安全運航に影響を及ぼさないことを保証するための包括的な解決策を提示した」と述べ、解決に向けた自信を示している。

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