ANALYSIS

【分析】米国のイラン攻撃、軍事力と大統領権限の驚くべき誇示

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(CNN) トランプ米大統領によるイラン核施設への攻撃は、米国の軍事力と大統領の一方的な権限の驚くべき誇示となった。

歴代の大統領は、こうした行動を取ればイランとの全面戦争を引き起こしかねないとの考えから、今回のような措置には踏み切らなかった。だが、中東は変わった。イスラエルはかつてのイランが反撃に利用したであろう代理勢力の多くを排除した。

トランプ氏は確認されているイランの核施設を攻撃することで、イラン政府の核開発計画を永久に根絶しようと試みた。

現時点での大きな疑問は以下の通りだ。

●イランはどう対応するのか? 中東その他の地域で米軍基地や米国の利益、さらには米国の民間人を攻撃する意思と余力はあるのか?

●今回の攻撃はどれだけの成果を上げたのか? 特に地下にあるフォルドゥの施設への攻撃はどの程度成功したのか? 米国は紛争長期化の可能性をさらに高めかねない追加爆撃を実施する必要があるのか?

●トランプ氏の賭けは政治的にどう転ぶのか? トランプ氏は同盟国を無視し、米国民への事前説明もないまま、連邦議会の承認を求めることなく新たな紛争に火を付けた。

●イラン国内への政治的影響はどうなるのか? 今回の攻撃はイラン指導部の聖職者にとって壊滅的な打撃になる。一連の攻撃が革命体制の崩壊、さらには国家の分裂を招き、地域全体に影響が広がる可能性はあるのだろうか?

本稿はCNNのスティーブン・コリンソン記者による分析記事です。

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