イランとイスラエル、新たな攻撃の応酬 衝突は2週目に突入
(CNN) イスラエル国防軍(IDF)が21日、イランに対する新たな攻撃を開始したと発表した。
IDFは声明で、「空軍が一連の攻撃を開始した。攻撃はイラン中部にあるミサイルの保管・発射に関連した施設に対するものだ」と述べた。
声明による攻撃開始発表から間もなく、イラン国営メディアは同国中部コムにある居住ビルが21日に攻撃を受け2人が死亡、4人が負傷したと報じた。
聖都として知られるコムは、山奥に隠されたフォルドゥ燃料濃縮施設の近くに位置する。コム州政府の声明によれば死者の一人は16歳だという。

損傷したイラン中部コムの建物。これに先立ちイスラエルが居住用ビル1棟に攻撃を加えていた/From Social Media
CNNが位置情報を確認した動画には、多層階の建物が損傷し、上階で火災が発生している様子が映っている。
同時間帯に半国営メディアのヌール・ニュースは、130キロ北に位置する首都テヘランで防空システムが稼働していると伝えた。
中部の都市イスファハンでも爆発音が聞こえたと、国営メディアが報じている。国営系のファルス通信は同市の防空システムが既に稼働しているとした。
イスファハンにはイラン最大の核研究施設がある。この施設は以前もイスラエルによる攻撃の標的になった。
一方、イスラエルの国家緊急サービスが公開した動画には、商業の中心テルアビブ近郊のホロンで起きたビル火災が映っている。動画はイスラエルに対するイランの最新のミサイル攻撃が行われた後で公開された。
イスラエルの消防救急サービスはSNSのテレグラムで声明を出し、ホロンを含むテルアビブ周辺の大都市圏で3階建ての建物の消火活動に当たっていると述べた。
火災は迎撃されたミサイルの破片で発生したとしている。
イスラエルの救急活動組織マゲン・ダビド・アドム(MDA)によれば、負傷者の報告はない。