男性の3人に1人以上が親密なパートナーに暴力、ジェンダーに基づく虐待が増加 豪

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家庭内暴力やフェミサイドの根絶を訴えるデモに参加する人々=2024年11月22日、メルボルン/Alex Zucco/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

家庭内暴力やフェミサイドの根絶を訴えるデモに参加する人々=2024年11月22日、メルボルン/Alex Zucco/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) オーストラリアでは、男性の3人に1人以上が親密なパートナーに暴力を振るったことがあると報告していることが新たな調査で分かった。ジェンダーに基づく虐待が増加していることも明らかになった。

調査は、オーストラリア家族問題研究所が2013年に開始し、現在約2万4000人の少年と男性を対象に実施している長期研究の一環。親密なパートナーに対する暴力は、精神的・身体的・性的な虐待と定義される。

この調査では、パートナーに対して暴力を振るう男性の数が過去10年で増えていることが判明した。13~14年に実施した前回調査では男性の約4人に1人(24%)だったのが、3人に1人(35%)にまで増加している。

これは、毎年約12万人の男性が初めて親密なパートナーに暴力を振るったことを意味しており、ジェンダーに基づく暴力への対策に長年取り組んできたオーストラリアにおいて、憂慮すべき傾向を示している。

同国政府は22年、ジェンダー平等の推進を最優先に掲げ、女性と子どもに対する暴力根絶に向けた10カ年計画を打ち出した。

しかし、性暴力をなくすための慈善団体によると、昨年1月以降、オーストラリアでは100人の女性が死亡している。

調査によると、親密なパートナーへの暴力で最も多かったのは精神的虐待だ。男性の32%が相手に「恐怖や不安を感じさせた」と回答しており、13~14年の21%から増加している。

また、約9%の男性が親密なパートナーに「殴る、平手打ちする、蹴るなどの身体的危害を加えた」と回答した。

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