米国から「自主退去」の不法移民、第1陣がホンジュラス到着 米国籍の子どもも

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ホンジュラスの空港に到着してバスに乗り込む自主的に国外退去した移民/CNN

ホンジュラスの空港に到着してバスに乗り込む自主的に国外退去した移民/CNN

(CNN) 米国から自主的に退去する不法移民を乗せた初の専用機が19日、ホンジュラスに到着した。米国土安全保障省は自主退去者に無料の便を手配して給付金1000ドル(約14万円)を支給している。

ホンジュラスのアントニオ・ガルシア外務次官によると、この日ラモン・ビジェダ・モラレス国際空港に到着したホンジュラス国籍の38人は、米税関・国境警備局(CBP)のモバイルアプリ経由で自主退去を申請した。

ガルシア外務次官は「子ども連れの母親たちがいた。子どもたちも含めて各自に1000ドルが給付された」と記者団に述べ、子どもは19人が到着したと説明した。

ホンジュラスの移民当局によると、到着した子どものうち少なくとも4人は米国生まれで米国籍を持っている。しかし家族と離れ離れにされないよう、一緒に米国を離れたという。

自主退去した一人、ウィルソン・サエンスさんは、退去を申請して当局が手配した便でテキサス州ヒューストンのホテルへ行き、そこから迎えの車で空港に到着。ホンジュラスへの出発前に食事が出たと話している。

国土安全保障省によると、同便には64人が搭乗しており、残る自主退去の移民はコロンビアで降りる予定だという。

同省は今月5日、不法移民の自主退去奨励策を発表。CBPのアプリ経由で自主退去に応じれば、留置や強制送還の優先順位が下がると強調し、「尊厳が守られる」安全な退去方法と位置付けている。

一方、自主退去に応じない場合は「罰金を取られて逮捕され、国外追放される。二度と戻ることは許されない」と国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官は強調した。

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