インドとパキスタンが停戦で合意、説明に食い違いも 何が起きたのか

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がれきのなかを移動する男性=10日/Adnan Abidi/Reuters

がれきのなかを移動する男性=10日/Adnan Abidi/Reuters

(CNN) 核兵器を保有するインドとパキスタンが一触即発の事態から後退し、即時の停戦で合意した。米国は仲介の成果を強調しているものの、合意に至るまでの経緯や停戦が継続するかどうかについては依然として不透明だ。

主なポイントは次の通り。

トランプ米大統領が停戦を発表:米国のトランプ大統領はSNSへの投稿で、米国の仲介によって合意が成立したと明らかにした。

インドとパキスタンも確認:インドとパキスタンはトランプ氏の発表を確認し、停戦がインド時間の午後5時(日本時間の午後8時半)に発効したと発表した。

インドは米国の関与を重要視せず:インドのミスリ外務次官は発表で米国の関与に触れず、合意は両国が直接協議してまとめたと説明した。こうした説明は、トランプ氏の主張と食い違っている。

パキスタンは米国務長官を称賛:パキスタンの情報筋はCNNに対し、合意には米国、特にルビオ国務長官が重要な役割を果たしたと述べた。

今後の協議めぐる食い違い:ルビオ氏は電話で両国と交渉した結果、中立地で幅広い問題について協議を開始することで合意したと述べた。インド政府は、他の問題などについて協議を行う決定には至っていないとした。インドによると、両国の軍の当局者が12日に再び協議を行う予定。

主張が食い違う背景:激しい対立関係にあるインドとパキスタンが停戦合意に至る経緯について異なる説明をするのも驚くべきことではない。台頭する大国を自認するインドは国際的な仲介に従来から消極的だが、一方のパキスタンはより前向きとされる。停戦が成立した今、双方とも成果と経緯をめぐり自国に有利なイメージづくりを図っているとみられる。

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