ゼレンスキー氏、和平協議に代表団を派遣 米国務長官も出席見送り
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、トルコ・イスタンブールで16日に開催される予定のウクライナとロシアの和平協議に自らは出席せず、代表団を送ることを明らかにした。ルビオ米国務長官も自身が協議に出席しないことを明言した。
これより前にゼレンスキー氏はロシアのプーチン大統領に首脳協議を迫り、また米国のトランプ大統領も協議に出席する意向を再三にわたって示唆していた。だが、プーチン氏が出席しないことが発表され、協議は少なくとも首脳級ではなくなった。
ゼレンスキー氏はトルコの首都アンカラで同国のエルドアン大統領と会談し、その後の記者会見で和平協議に代表団を派遣するとの決断に至った経緯を説明した。
ゼレンスキー氏は、ロシア側の代表団の顔ぶれは高位ではないとしながら、協議を仲介する米国やトルコに敬意を表して、ウクライナからはトップレベルの代表団を送ることを決めたと述べた。ウメロウ国防相が率いるウクライナの代表団は交渉権を持ち、停戦が最優先事項だという。
ゼレンスキー氏はまた、ロシアが停戦に向けて動かなければ、同国にはさらに制裁が科されるべきとの考えを示した。
北大西洋条約機構(NATO)外相会合のためにトルコ入りしているルビオ氏は記者団に、ウクライナでの戦争をめぐる交渉では、トランプ氏とプーチン氏が「対面」でやり取りするまで大きな進展は望めないとの見方を示した。