「戦争を繰り返してはいけない」、ローマ教皇レオ14世が初の祈り ウクライナとガザの平和訴え
サンピエトロ大聖堂から祈りを捧げる教皇レオ14世
ローマ(CNN) 新しいローマ教皇に選ばれたレオ14世が11日、大歓声と熱狂的なムードの中、バチカンにあるサンピエトロ大聖堂のバルコニーに姿を現し、教皇として初の祈りをささげてウクライナとパレスチナ自治区ガザ地区の平和を訴えた。
レオ14世は「フランシスコ教皇がメッセージの中で私たちに残した招きに応えよう」と流ちょうなイタリア語で語りかけ、「フランシスコ教皇が述べた通り、第3の世界戦争が断片的に戦われる今日において、私も世界の指導者たちに訴える。二度と戦争を起こさないで」と呼びかけた。
その上で、ウクライナでの「真に公正かつ永続的な平和」とガザの停戦および人質の解放を訴えるとともに、「ガザの疲弊した市民」に人道援助を届けるよう求めた。
インドとパキスタンについては「停戦発表を歓迎する。今後の交渉を通じて恒久的な合意に到達できることを期待する」と述べた。
バチカン・メディアによると、サンピエトロ広場にはこの日、約10万人が集まり、教皇の言葉が終わると「教皇万歳」の声が巻き起こった。集まった信者らは、米国、メキシコ、ブラジル、スペインなど世界各国の旗を掲げていた。