新ローマ教皇にプレボスト枢機卿 初の米国出身
(CNN) 新しいローマ教皇を決める秘密選挙「コンクラーベ」が8日、前日に続きバチカンのシスティーナ礼拝堂で行われ、米国出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(69)が選出された。教皇名は「レオ14世」。初の米国出身の教皇となる。
教皇が選出されたことを知らせる白い煙がシスティーナ礼拝堂の煙突から上がり、ほどなくしてプレボスト氏がサンピエトロ大聖堂のバルコニーに姿を現した。広場に詰めかけた大勢の信者を前に、プレボスト氏はまず「平和が皆さんとともにありますように」と語りかけた。また、「橋を築き」、対話するカトリック教会にするというビジョンを示した。

サンピエトロ広場に集まった人々に手を振る教皇レオ14世/Stoyan Nenov/Reuters
世界に約14億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会の267代目の教皇となるプレボスト氏はイリノイ州シカゴ出身。南米で長らく宣教活動を行い、ペルーのチクラヨで司教を務めた。2015年にはペルー国籍を取得している。
先月死去した前教皇フランシスコによって23年にバチカンの司教省長官に任命され、ローマ・カトリック教会の司教の選任などを担当する組織を率いてきた。プレボスト氏は前教皇の改革路線を引き継ぐことが予想される。
初となる米国出身の教皇の誕生を受けて、トランプ米大統領は「米国にとって大変な栄誉」と歓迎した。