スロバキア首相銃撃、71歳男を殺人未遂容疑で訴追
(CNN) 中欧スロバキアのロベルト・フィツォ首相(59)が銃撃されて重傷を負った事件で、警察は71歳の男を殺人未遂容疑で訴追した。政治的動機に基づく単独の犯行だったとみて調べている。
フィツォ首相は15日、同国中部ハンドロバで銃撃されて至近距離から5発の銃弾を浴び、搬送先の病院で手術を受けた。
病院で面会したペテル・ペレグリニ次期大統領によると、16日午後の時点でフィツォ首相は意識があり、話をすることもできた。しかし容体は依然として深刻だという。
スロバキア内相によれば、容疑者の男は調べに対し、ウクライナに対する軍事支援の停止などを決めたフィツォ首相の政策に反対していたと供述。ペレグリニ氏が勝利した大統領選挙後に行動を思い立ったと話しているという。
男は過激派集団には属しておらず、過去に反政府デモに参加したことのある「ローンウルフ」だったとみられる。
地元メディアは容疑者について、同国南部レビツェに住む71歳の男と報じている。検察は16日、殺人未遂容疑で訴追したのがこの男だったことを確認した。
地元メディアの報道によれば、男は文筆家の詩人とされ、文筆家協会は15日、会員の中に同じ名前の人物がいることを確認した。