礼拝中に刃物で襲撃、15歳少年逮捕 刺された司教が襲撃者に「イエスの救いを」 シドニー

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事件が起きたシドニー西部ウェイクリーの教会周辺で対応に当たる警官ら/Paul Braven/AAP Image/Reuters

事件が起きたシドニー西部ウェイクリーの教会周辺で対応に当たる警官ら/Paul Braven/AAP Image/Reuters

シドニー(CNN) オーストラリア東部シドニーの教会で15日、礼拝中に司教など数人が刃物で襲われて負傷した。シドニーでは2日前にもショッピングモールで女性や子どもが刃物で襲われて死傷する事件が起きたばかり。警察は「テロ行為」として捜査している。

事件はシドニー西部ウェイクリーの教会で礼拝中に発生。現場の映像には、聖職者と思われる男性が襲われる様子が映っている。すぐに数人が止めに入り、教会内に叫び声が響いた。

ニューサウスウェールズ州警察によると、その場にいた人たちが15歳の少年を取り押さえ、駆け付けた警察が逮捕した。少年は襲撃の際に負傷して病院で手術を受けた。

刃物で襲われた53歳の男性は頭部に切り傷を負い、止めに入ろうとした39歳の男性も肩などを負傷した。2人とも救急隊が応急手当てをして病院に搬送。警察によると命に別条はないという。

地元当局者によれば、刃物で襲われた聖職者はマー・マリ・エマニュエル司教だった。

地元フェアフィールド市の副市長がCNNに語ったところによると、襲撃された司教は自らも血を流しながら、自分を刺した男に手を当てて、「主イエス・キリストの救いがありますように」のような言葉をかけたという。

SNSには、教会前に集まった暴徒が、怒号が飛び交う中で警察の車を蹴ったり物を投げつけたりする動画が投稿された。警察は「警官数人が負傷し、警察車両が損壊し、器物が盗まれた」としている。 

ニューサウスウェールズ州のクリス・ミンズ州首相は同日夜、シドニー西部で活動するさまざまな宗教指導者の会合を招集した。

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