イスラエルの空爆でNPOスタッフ5人死亡 ガザ中部

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イスラエル軍によるガザ空爆後に見つかったWCKスタッフらのパスポート/Ali Jadallah/Anadolu/Getty Images

イスラエル軍によるガザ空爆後に見つかったWCKスタッフらのパスポート/Ali Jadallah/Anadolu/Getty Images

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で食料支援を続ける国際NPO「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」は1日、ガザ中部でイスラエル軍の空爆により、外国人を含むスタッフ少なくとも5人が死亡したと発表した。

CNNは中部デイルアルバラが空爆を受けた後の映像を入手した。WCKのベストを着た複数の遺体と英国、ポーランド、オーストラリアのパスポートが映っている。

WCKは1日の声明で「これは悲劇だ。人道支援要員と民間人が標的にされることなど、決してあってはならない」と強調し、事実関係を調査して情報を共有すると表明した。

オーストラリアのアルバニージー首相は2日、死者の1人が同国出身であることを確認し、身元を公表。国内外でボランティア活動に取り組んできた人物だと述べた。「支援要員の死は決して容認できない」として責任追及の構えを示し、イスラエル政府に直接説明を求めたことを明らかにした。

ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは2日の声明でイスラエルの「犯罪」行為を非難し、国際社会と国連に「行動を」と呼び掛けた。

WCKの設立者、ホセ・アンドレス氏はCNNに、スタッフ5人が死亡したことを確認。X(旧ツイッター)への投稿で「イスラエル政府はこの無差別殺人をやめなければならない。人道の制限をやめ、民間人や支援スタッフの殺りくをやめ、食料を武器にすることをやめるべきだ」と訴えた。

イスラエル軍は情報を把握するため、最高レベルで徹底的に調査しているとコメントした。

WCKは世界各地で被災者らに食事を提供する活動を展開。ロシア侵攻後のウクライナにも食料支援を実施している。先月は、ガザ向け物資の初の海上輸送を主導した。

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