ロシアの攻勢許すウクライナ、増兵要する状況も招集拡大に異論噴出

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ロシア軍に向けて榴弾(りゅうだん)砲を準備するウクライナ兵=1月14日、ウクライナ・ザポリージャ州前線近郊/Reuters via CNN Newsource

ロシア軍に向けて榴弾(りゅうだん)砲を準備するウクライナ兵=1月14日、ウクライナ・ザポリージャ州前線近郊/Reuters via CNN Newsource

キーウ(CNN) 再びロシア軍によるミサイル攻撃の脅威に直面するウクライナの首都キーウで、少人数の女性グループが抗議活動を行っている。その中の1人、アントニーナさんは、3歳の息子のサーシャちゃんを連れている。

「お父さんが家に帰ってこない。戻ってくるのを待っている」と、サーシャちゃんは話す。

「動員に公平な期限を」と書いた紙を掲げたアントニーナさんは、現在従軍中の夫について、ウクライナ東部バフムート近郊で戦う迫撃砲部隊に加わっていると明かした。5カ月会っていない夫の不在を、サーシャちゃんにはこう説明している。

「お父さんは働いている。軍隊にいて、お金を稼いでいる」

兵士の動員に期限を設けるよう求める抗議活動に参加するアントニーナさんと3歳の息子のサーシャちゃん/KYIV, Ukraine
兵士の動員に期限を設けるよう求める抗議活動に参加するアントニーナさんと3歳の息子のサーシャちゃん/KYIV, Ukraine

ウクライナ軍による動員は現在無期限で行われており、中断を命じる法令はない。アントニーナさんの夫は、ロシアによる全面侵攻が始まった直後の2年前に軍に志願した。現在の年齢は43歳で、もう十分従軍したとアントニーナさんはCNNの取材に語った。

抗議の女性たちが立つすぐ近くでは、議員たちがウクライナ軍の動員規則の改正について議論している。彼らは厳重に守られた議事堂の中にいる。数週間以内に成立する可能性のある新たな法律は、徴集される兵士数の大幅な増加に道を開くとみられている。

2022年の前半、新兵を募集するウクライナ国内の事務所には長蛇の列ができていたが、それも過去の話だ。政府はかねて志願兵に補足する招集システムが機能していないと不満を漏らしていた。各州当局も動員規則を執行できずにいる。

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