ロシア軍の損失伝えた軍事ブロガー死亡、ロシアメディアは「自殺」と報道

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(CNN) ロシアからの報道によると、親ロシア派の軍事ブロガー、アンドレイ・モロゾフ氏が死亡した。モロゾフ氏はその数日前、ウクライナ東部ドネツク州のアウジーイウカでロシア軍に多大な損失が出たと伝えていた。ロシア国営通信や新聞、新ロシア派の軍事ブロガーは、モロゾフ氏が自殺したと報じている。

テレグラムで「Murz」を名乗っていたモロゾフ氏は、ロシア軍が昨年10月に猛攻を開始して以来、兵士およそ1万6000人と装甲車300両を失ったと投稿していた。CNNは同氏の推計について確認できていない。この投稿はロシアのプロパガンダ陣営の激しい批判の的になり、その後同氏のテレグラムのアカウントから削除された。

モロゾフ氏は直近の投稿で自殺の意図をほのめかしていた。読者に対しては自分の死をいたまないでほしいと呼びかけ、「ルガンスク人民共和国(ロシアが一方的に併合したウクライナのルハンスク州)」に遺体を埋葬してほしいと書き込んでいた。

アウジーイウカに関する問題の投稿については、これが原因でいじめに遭い、「仲間の大佐」から投稿の削除を命じられたと訴えている。

同氏はまた、前線のロシア軍は武器が不足しているとも伝えていた。

ウクライナでの戦争をめぐり、親ロシア派の軍事ブロガーはこれまである程度自由にロシア軍やロシア国防省を批判してきた。しかし民間軍事会社ワグネルの指導者だったエフゲニー・プリゴジン氏の反乱が失敗に終わった後、ロシア政府は超強硬派の言論弾圧に乗り出し、元兵士で軍事ブロガーのイーゴリ・ギルキン氏も逮捕されていた。

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