伊藤忠、イスラエル軍事企業との協力打ち切り
香港/東京(CNN) 日本の大手商社、伊藤忠商事は5日、イスラエルの軍事産業大手「エルビット・システムズ」との協力を2月末までに打ち切ると発表した。
鉢村剛副社長が同日の決算発表で明らかにした。
伊藤忠の報道担当者が6日、CNNに語ったところによると、国際司法裁判所(ICJ)が先月イスラエルにジェノサイド(集団殺害)を防ぐためのあらゆる措置を命じ、外務省がこの命令の「誠実」な履行を求めたことを踏まえて、打ち切りの決定を下した。
子会社の伊藤忠アビエーションとエルビット、日本エヤークラフトサプライは、パレスチナ自治区ガザ地区での軍事衝突が始まる前の昨年3月に協力覚書(MOU)を結んでいた。
伊藤忠に対しては先月以降、東京都内で学生らによる小規模な抗議デモが起きていた。傘下のコンビニ大手、ファミリーマートもこの覚書をめぐり、イスラム教徒が多いマレーシアで不買運動の標的になっている。
鉢村氏は協力関係について、防衛省の要請に基づき、日本の安全保障に必要な自衛隊の装備を輸入する目的で結ばれたと説明した。