市中心部の広場にミサイル、女児含む7人が死亡 ウクライナ北部

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損傷した建物で作業に当たる救急隊=19日、ウクライナ・チェルニヒウ/National Police/Reuters

損傷した建物で作業に当たる救急隊=19日、ウクライナ・チェルニヒウ/National Police/Reuters

(CNN) ウクライナ当局者らによると、北部の街チェルニヒウ中心部に19日、ロシア軍のミサイルが撃ち込まれ、6歳の女児を含む少なくとも7人が死亡、130人近くが負傷した。

チェルニヒウは前線から遠く離れたロシア国境近くの街。中心部にある広場や近くの工科大学、劇場が被害を受けた。劇場では当時、ドローン(無人航空機)の製造に関するイベントが開催されていた。

クリメンコ内相によると、女児は警官らの救急処置にもかかわらず、搬送先の病院で死亡した。母親も重篤な容体に陥っている。

クリメンコ氏によれば、教会に集まっていた信者らが被害に遭った。この日は正教会の祭日にあたり、信者らは教会で清められたりんごを持ち帰ろうとしていた。

ゼレンスキー大統領は、この攻撃が「いつもの土曜日を苦痛と喪失の日に変えてしまった」と非難した。

ミサイル攻撃で被害が出た建物/Vladyslav Savenok/Reuters
ミサイル攻撃で被害が出た建物/Vladyslav Savenok/Reuters

チェルニヒウの市長代行は国営テレビとのインタビューで、劇場の裏には親子連れでにぎわう公園があり、近くにテラス席付きのレストランも多数並んでいると指摘。人出の多い昼間の攻撃は、民間人に対する戦争犯罪にほかならないと主張した。

クリメンコ氏は劇場でのイベントについて調査を指示した。共催者によると、軍事技術の専門家やボランティアによる非公開イベントで、地元当局が正式に開催を許可し、会場を提供していた。警備上の理由から、会場は数時間前まで発表されていなかった。

チェルニヒウは昨年3月に一時、ロシア軍に占領されて電力や水道の供給が停止。市長は当時、街の約7割が破壊されたと述べた。ロシア軍の撤退後も砲撃は続いていた。

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