ウクライナが重視するクリミア攻撃、米政権内では懐疑的な見方も

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クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋は、ロシアの侵攻以降再三攻撃を受けている/Stringer/Reuters

クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋は、ロシアの侵攻以降再三攻撃を受けている/Stringer/Reuters

(CNN) 南部で激しい戦闘が続く中、ウクライナはこのところロシアの支配下にあるクリミア半島へのミサイル攻撃を強化して、ロシアの兵站(へいたん)や補給の妨害を図っている。ただ、米政権内ではこの戦略に懐疑的な見方も出ている。

米軍やバイデン政権当局者の一部にとっては、クリミア攻撃は良くいっても集中の妨げ、悪くいえば貴重なリソースの無駄遣いでしかない。多くの専門家はここにきて、ウクライナが複数の攻撃軸に戦力を薄く分散させすぎているとの見方を示している。

国防総省の高官はCNNに対し、「(クリミア攻撃は)ロシアのバランスをやや崩したが、決定的な効果は出ていない」「反転攻勢だけに焦点を絞った方が、おそらく誰にとっても良い結果になる」と指摘した。

ウクライナは最近、長距離ミサイルでクリミア半島とウクライナ南部の占領地域をつなぐ橋2本を攻撃したほか、12日にはクリミアとロシア本土を結ぶ唯一の橋を狙った攻撃も行った。欧米の情報当局高官によると、今やクリミア半島の約3分の1が高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の射程内に入っており、ウクライナは半島内にあるロシアの弾薬庫や、他の兵站・補給インフラへの攻撃も強化しているという。

前出の高官は「クリミアにかかる圧力は増している」「言ってみれば、猛攻撃だ」とも語った。

2014年に軍にクリミア侵攻と違法併合を命じたロシアのプーチン大統領にとって、クリミア半島の象徴的な重要性は大きい。加えて、黒海に面するクリミアは何世紀も前から要衝となっており、ロシアの戦争にとって戦略的に重要な兵站拠点の役割も果たす。

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