ウクライナによるロシア領への攻撃、「支持しない」と明確に伝える 米高官
(CNN) 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は31日、CNNの取材に対し、バイデン政権は非公開の場でも公の場でも、ウクライナに対して、ロシア領への攻撃は支持しないと明確にしていると述べた。これより前には、ロシア首都モスクワでドローン(無人機)による攻撃が発生していた。
カービー氏は、ウクライナが自衛し、領土を守るために必要なものは引き続き供与するが、ロシア領への攻撃は支持しないと述べた。
カービー氏は、ウクライナが自衛権を持つことに同意するとし、米国はこの1年3カ月あまりで、ウクライナがロシアからの侵攻に対抗して自国を守ることを支援する以外のことは、ほとんど何もしていないと指摘した。カービー氏は、米国がロシア国内での攻撃を促したり可能にしたりしたことはないとし、すでにウクライナ国民を襲っている暴力以上に戦争が激化することを望まないからだと述べた。
カービー氏は、米国がドローン攻撃にウクライナが関与していると結論づけたかどうかについては明言しなかった。情報収集を行っているものの、現時点では明確な情報を持っていないという。
カービー氏によれば、ウクライナ当局は米国に対して、米国から供与された装備品をロシア国内での攻撃には使用しないと保証している。
ウクライナはモスクワでのドローン攻撃について関与を否定している。